中国茶自体の歴史は数千年を経ていると言われているほど、
とても古いものですが、烏龍茶に至っては、それほどに古
い歴史を持つものではありません。烏龍茶が完成したのは、
清の時代である1800年代も半ばの頃で、誕生からは15
0年程しか経っていません。

歴史が新しい理由の一つには、烏龍茶が半発酵茶という中国
茶の中でも珍しい分類に属し、製法が複雑なことが上げられ
るでしょう。烏龍茶の茶葉自体は、山地にある野生の茶樹か
ら住民が採取して簡単な方法で飲用していました。その茶樹
を大陸沿岸の福建省から台湾の移民が持ち込んで栽培したの
が人工栽培の始まりです。

人工栽培を始めてから採取された茶葉は、独特な製法で製造
されました。揺すったり撹拌したりしながらゆるやかに自家
発酵を促し、烏龍茶ならではの芳醇な香りを引き出します。
この揺すったり撹拌したりしながら自家発酵を促すという製
法は、多種多様な中国茶の中でも烏龍茶の種類だけに見られ
る製法です。しかし、この自家発酵は完全には行わずに途中
で止めます。それによって味のまろやかさやさっぱり感を引
き出しているのです。

烏龍茶は、カフェインが多い為に利尿作用が高く、二日酔い
を早く解消したい時などに大変効果的だといわれています。
また、お酒を飲みながら烏龍茶を飲むと二日酔いになるのを
ある程度防いでくれますが、過信して飲み過ぎないように気
をつけましょう。