葛きりの原料である葛粉は、葛の根から採取した澱粉です。
現在、葛の根から採取した葛粉は量が少ない為に甘藷澱粉を
葛粉の代わりに使用することが多くなっておりますので、葛
から採取した葛粉は「本葛」と区別して呼んでいます。

「葛」と言えば、風邪をひいたら葛湯を飲むと良い、という
のは昔から言われています。民間療法的な趣があったのです
が、現代になってからの調査結果で、葛にはイソフラボノイ
ド(ダイゼン)という成分が多く含まれていることがわかり
ました。この物質には筋肉や血行の緊張を取る働きや炎症を
和らげて熱を取る働きがあります。風邪をひいたら葛湯を飲
むという昔からの習慣には、実は極めて科学的な根拠があっ
たのです。また、筋肉血管の緊張による炎症によく効く例と
して、肩凝り、狭心症、頭痛、痙攣、ひきつけ、目や耳の炎
症が挙げられます。体の緊張を取る効用は、ストレスによる
イライラや不眠の症状を沈静させる作用もあります。